こんにちは。理学療法士の松村です。
あゆみのではお子さんの在宅生活サポートにも力をいれています。最近はお子さんの依頼も多く、肢体不自由児、遺伝子疾患、発達障害、医療ケア児など様々なお子さんのニーズに対応しています。
お子さんに成長支援といっても幅広く、時期に応じて支援内容や関わる方々が変わってきます。乳児期には育児支援、幼児期には就学支援、就学期には学業支援や進路支援が必要になってきます。それぞれ時期には関わる方々が決まっており、連携が大切になってきます。あゆみのでは担当のお子さんの保育園訪問や学校訪問も行っています。今回は、訪問で担当しているお子さんの療育相談に、三重県立子ども心身発達医療センターのセラピストの方とお伺いしました。
私の担当しているお子さんは肢体不自由児のお子さんが多いのですが、就学期になると成長の関係で変形や拘縮などの二次障害が生じてくることも多く、丁寧な身体機能のケアが必要になってきます。お子さんの体は繊細で座る姿勢や寝る姿勢に問題があると、二次障害を助長してしまいます。自分では動く事もできない子や自分で発言する事ができない子には周囲の気づきが大切で、適切な環境調整が必要になってきます。今回はお子さんの学校での座る姿勢・寝る姿勢・立つ姿勢の環境調整や学校での過ごし方を学校の先生と共有しました。
在宅リハビリでは、お子さんの運動機能や姿勢を正しく変える事、いわゆる正常発達の促し(質の向上)をしています。しかし、実際は週1回の訪問では改善が困難なお子さんもいらっしゃいます。そこで重要となってくるのが学校との連携と考えています。学校はお子さんが一番長く過ごす場所であり、連携を図る事で、お子さんの身体の共通理解の下、学習経験を積み重ねてもらえます(量の担保)。さらに在宅では得られたお子さんの学習経験をお家の中でどうすれば生活しやすくなるかを実践(生活の変化)していきます。
お子さんの関わりには、関わる人がそれぞれ独自の介入をするのではなく、共通理解・方針と一貫した介入の下での専門的関わりが大切になってくると思います。あゆみのでは連携を大切にしており、それらの橋渡しができる様に努力していきます。
理学療法士 松村
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